FXで勝つために覚えておきたい(よく使われる)手法を解説します。※テクニカル分析編

テクニカル分析

大きく分けると下記3つ手法を理解しておく必要があります。

  • テクニカル分析
    テクニカル分析は、過去の価格動向や取引量などの統計的なデータを分析して未来の価格変動を予測する手法です。
  • ファンダメンタルズ分析
    ファンダメンタルズ分析は、各国の「経済指標」、「金融政策」、「国際政治情勢」などの情報を分析して通貨の将来の動向を予測する考え方。例えば、「雇用統計」、「GDP成長率」、「中央銀行の政策発表」などが該当します。
  • リスク管理
    リスク管理は非常に重要で、勝っているトレーダーは資金を守るために様々な戦略を使います。ポジションサイズの適切な設定、ストップロスの利用、リスクリワード比の考慮など。

概要だけでは何のことかわからないと思うので、1つずつ解説していきます。

「テクニカル分析」とは?

「FXのテクニカル分析とは?相場を読む鍵」
FX取引に関して、テクニカル分析は非常に重要なツールです。 これは過去の市場の動きや価格パターンから未来の相場の動向を予測する手法です。一般的に下記で解析するインジケーターを利用して予測します。

大きく分けてトレンド系インジケーターオシレーター系インジケーターの2種類があります。

トレンド系インジケーター

  1. 単純移動平均線(SMA)
  2. 一目均衡表
  3. ボリンジャーバンド
  4. GMMA
  5. その他多数
    ※追々その他のインジケーターも解説していきます。

単純移動平均(SMA)

FX取引ではさまざまなテクニカル指標が活用されますが、その中でも初心者にもおすすめなのが「単純移動平均線(SMA)」です。 SMAの基本的な使い方についてわかりやすく解説します。

  • SMAとは?
    単純移動平均線(SMA)は、FXトレードの中でよく使われる相場の流れが一目でわかる便利なツールで、トレンドの方向性や価格の動きを見るのに役立ちます。過去の価格データを平均して、線で値動きを表したものです。
  • SMAの使い方
    トレンドの方向性を知る:SMAは、価格が上昇トレンドか下降トレンドか視覚的に教えてくれる優れたもの。価格がSMAより上であれば、上昇トレンド。逆に下であれば、下降トレンドだと判断できます。
  • サポート/レジスタンスを見つける:価格がSMAに限界と、そこがサポート(価格が下がりにくい)やレジスタンス(価格が上がりにくい)のポイントになることがよくあります。

上記は3本の移動平均線を挿入しています。短期移動平均、中期移動平均、長期移動平均の3本を利用するのが一般的です。また、緑のの部分でローソク足が移動平均線にぶつかり、移動平均線がレジスタンスまたはサポートして反発していることがわかります。

この画像の左半分は、移動平均線が右肩下がりになっており、短期移動平均線でレジスタンスされていることから「下降トレンド」となります。画像右半分は逆に移動平均線が右肩上がりとなっており、それぞれの移動平均線でサポートされているため「上昇トレンド」であることがわかります。
この様にトレンドを形成しているときは素直にトレンドに乗って売買するのがよいでしょう。長期移動平均線を明らかに超えてきてからはトレンドの反転が意識されてくるので慎重に売買することをお勧めします。

一目均衡表

一目均衡表は、日本のテクニカルアナリストである一目山人(Ichimoku Sanjin)によって考案されたもので、相場の転換点やトレンドの強弱を示す指標です。一目均衡表には重要な要素である「雲(くも)」について詳しく解説いたします。

  • 雲とは何か?
    画像の「先行スパン1・2」の範囲で色付けされたものを雲と呼び、トレードに活用できるのです。
  • 雲の構成要素
    先行スパン1(Senkou Span 1)
    これは、(転換線 + 基準線) ÷ 2 という式で求められます。将来の価格トレンドの転換点を示すラインであり、過去の価格データを基に算出されます。

    先行スパン2(Senkou Span 2)
    これは、過去52週間の高値と安値の平均値を求め、(過去の高値 + 過去の安値) ÷ 2 という式で計算されます。先行スパン1と同様に、将来の価格トレンドの転換点を示します
  • 雲の解釈と活用
    雲の厚さや位置などから、相場の強弱や転換点を判断することができます。雲が厚くなるほど強いサポートまたはレジスタンスを示し、価格が雲の上にある場合は強い上昇トレンド、雲の下にある場合は強い下降トレンドを示す可能性があります。

雲の厚さが増すほど、トレンドの強さも増します。逆に、雲が薄い場合はトレンドの不安定さが考えられます。雲は将来のサポートやレジスタンスを示す重要なエリアでもあります。転換線(緑色の線)基準線(紫色の線)を上向きにクロスしたときは、「ゴールデンクロス」として知られ、これは買いシグナルとされます。逆に下向きにクロスしたときは「デッドクロス」と呼ばれ売りシグナルとされます。雲の上端は将来の抵抗レベルを、下端はサポートレベルを示す傾向があります。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、価格の変動の範囲やトレンドの強弱を判断するのに役立つ重要なツールです。それでは、具体的にどのようなものか見ていきましょう。

  • 価格の変動の範囲の把握
    バンドの幅が狭いほど価格の変動が小さく、幅が広いほど価格の変動が大きいことを示します。
  • トレンドの把握
    価格が上部バンド付近にある場合は過熱気味であり、下部バンド付近にある場合は過冷気味と見なすことができます。
  • トレンドフォロー戦略
    トレンドが上向きの場合には、下部バンドでの買いポイントを探し、逆にトレンドが下向きの場合には上部バンドでの売りポイントを探します。

GMMA

GMMA(Guppy Multiple Moving Averages)は、トレンド分析や相場の動向を把握するためのテクニカル分析ツールの一つです。GMMAは、複数の移動平均線を使って相場のトレンドの強弱や転換点を判断するのに役立ちます。

  • 複数の移動平均線
    GMMAでは、短期・中期・長期の複数の移動平均線が利用されます。これにより、短期的なトレンドと長期的なトレンドの両方を把握することができます。
  • クラスターの形成
    移動平均線はクラスターを形成する傾向があります。トレンドが強まると、移動平均線同士が近づき、クラスターが形成されます。
  • トレンドの判断
    上昇トレンドでは、短期移動平均線が長期移動平均線を上から抜け出し、クラスターが形成されます。逆に、下降トレンドでは短期移動平均線が長期移動平均線を下から抜け出し、クラスターが形成されます。

GMMAを利用する際には、移動平均線のクロスオーバークラスターの変化に注目し、それらが示すトレンドの方向性や強さを判断します。これにより、相場の動向やトレンドの転換点を把握し、適切な投資戦略を検討することが可能です。

コメント

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